蘇生・修理

みたか水車博物館の水車 動態保存

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東京都三鷹市には、新車(しんぐるま)と呼ばれる日本でも有数の水車が、今も野川沿いに残り、「武蔵野(野川流域)の水車経営農家」として東京都有形民俗文化財に指定されています。

新車(しんぐるま)とは

新車は、江戸時代の文化5年(1808年)頃に創建され、昭和43年(1968年)に野川の改修によって水流が変わるまでの160年間、営業運転してきました。その後は、昭和43年(1968年)から平成21年(2009年)の間、静態保存されてきました。

静態保存から 動態保存へ

新車は、平成10年(1998年)都の指定文化財になったことをきっかけに、故 峯岸清さんをはじめ、新車に関わるボランティアの方々の熱望で動態保存に切り替えることになりました。弊社は三鷹市から依頼があり、水車設備の調査・修理を請け負うことになりました。

水車設備全体が老朽化しており、磨耗もひどく、手作業で試運転してみるも、歯車は磨り減って噛み合わず杵まで動力を伝えられない状態でしたが、当社の蓄積した技術の粋を尽くして修理・補修等を行い、悪戦苦闘の結果、全盛期の姿に機能回復することが出来ました。42年ぶりに新車は動き出しました。


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創   設 文化5年(1808年)
名   称 みたか水車博物館 「しんぐるま」
工事場所 東京都三鷹市大沢6-10-15
2010年3月 田中住建が「動態保存」に切り替える

 

再び動きはじめた新車

 

 

しんぐるま年表

文化5年頃(1808) 「しんぐるま」創設
明治期 2度の改造を行う。2回目は明治40年代のこと。峯岸藤三郎が手伝いを始める。
大正8年(1919) 藤三郎が3度目の改造に着手。藤三郎、急死。
大正11年頃(1922) 改造完成。
大正12年(1923) 関東大震災。大沢の4件の水車のうち、改造したばかりの「しんぐるま」だけが
無事たった。
昭和10年頃 伝導ベルトと伝導車の回転作用による動力式を導入。
精米機・精麦機・製粉機・粉砕機などを新規に設置。
昭和40年(1965) 野川の大規模改修工事開始。
精米機・精麦機・製粉機・粉砕機等はモーターに直結し、電動で稼動可能になる。
昭和43年(1968) 水車の稼動停止。水力で動かしていた杵と挽き臼もモーターに切り替えられる。
昭和53年(1978)  「水車(新車)」として三鷹市文化財指定。 

平成6年頃(1994)

水車、主屋が峯岸清氏から三鷹市に寄贈される。主屋(母屋)復元修理。
「古民家(峯岸清氏旧邸)」として三鷹市文化財指定。 
平成10年(1998) 敷地、土蔵、水車用水路など、全体が「武蔵野(野川流域)の水車経営農家」として、
東京都の有形民俗文化財に指定される。 
平成11~13年
(1999.4~2002.3) 
土蔵・物置修理工事 
平成14年(2002)  水車市民解説員活動開始。 
平成15年(2003)  屋敷地を三鷹市が購入。土蔵・物置・カッテが峯岸清氏から三鷹市に寄贈される。 

 

ギャラリー

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